物事を多角的にみるにはどういう視点をもてばよいか、という話
物事を多角的にみることは大事なことはわかっていますが、自分で意識して視点を変えるのは難しいものです。
今回は物事を多角的にみるためにはどういう視点をもてばよいか、という話をします。
結論
レベルを変える:鳥の目(鷹の目)、蟻の目(虫の目)、魚の目
立場を変える :他人の目を借りる
自分に問いかける:客観性の検証
レベルを変える
- 鳥の目(鷹の目)
鳥の目(鷹の目)でみる。高いところから見る、つまり俯瞰して全体をみるということです。物事を一段上から全体を眺めるように視点を意識的に変えることで、目が行き届いていなかった範囲に気づくことができます。
- 蟻の目(虫の目)
蟻の目(虫の目)でみる。低いところからみる、つまり細かく、詳しくみるということです。
鳥の目(鷹の目)とは逆に、物事を意識的に掘り下げてより細部を具体的に見てみることで考えの漏れなどに気づくことができます。
- 魚の目
物事がどのような流れの中で発生したものなのか、いまどのような流れの中にあるのか、これから先どのような流れとなっていくのか、などを把握するために時間軸の視点をいれて物事の流れをつかむ、ということです。
物事をある瞬間の切り取り(スナップショット)としてしか見ていないと現状正確に理解できなかったり、今後のうち手を見誤ることがあります。
過去・現在・将来を理解、予測するために有益な視点です。
他人の目を借りる(上司、顧客)
周辺にいる人の立場になりきり、他人の目を借りるということです。
上司に対して説明をする場合なら、上司の立場になりきり、疑問を持たれる点はないか(相手が理解できる内容になっているか)、知りたいポイントが漏れていないかをシミュレーションする、顧客に商品説明を行う場合なら、メリットのみの説明になっておりデメリットの説明が漏れていないか、相手にあった商品を紹介しているかなどを検証することになります。
ここでシミュレーションが十分できるのであれば相手のことを十分に理解できていることの裏付けとなるが、できないのであれば相手のことをもっと知るために調査やヒアリングが必要だ、ということになります。
自分に問いかける(客観性の検証)
物事を多角的にみるには「客観的にみる」ということが大前提です。
ただ、人は感情があるために意識・無意識によらず自分にとって都合の悪い観点を遠ざける、触れられたくないことは伏せる、といったことをしてしまう可能性があります。
このため自分自身に「感情に流され客観性を排除していないか」と問いかけることが必要です。
まとめ
多くのひとは無意識にいくつかの視点を取り入れていると思います。
ただ、大事なことは「無意識に・何となく」ではなく「意識する」ことです。
自分で組み立てた考えは兎角、自分勝手になりがちで、自分が嫌なことは排除してしまいがちです。個人的には、自分に問いかけ客観性の検証を行うこと、自分の嫌な点を突いてくる人の目線を借りることを重視しています。
嫌なことに目をつぶって都合のよい結論を一時的に得たとしても、意味ないですから。
今回は、このくらいで。