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上司は部下の育成に悩んでいる、という話

次の記事を読みました。

私にも部下がおり、育成については日々とても頭を悩ませています。

部下の育成について、僕の考えていることを書きます。

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 結論

  • できる奴は勝手に育つ、上司にできることは機会を与えてあげることだけ。
  • できない部下にできない「できないという事実」と伝えててはダメ。 
  • 上司ができることは「行動パターンの変容」という話はものすごく納得感がある。
  • 上司はどうすれば部下を成長させることができるか、という問いへの自分なりの答えは出せていない。

 

できる奴は勝手に育つ、は事実

この意見には大多数の人は異論がないと思います。

できる人は自分で試行錯誤して、知識を吸収して育っていきます。

なので、上司の役割は「機会」を与えること。

一定範囲で裁量を与えて、思いっきりやらせることで、伸びていきます。

 

僕が新人だった時に先輩が「知識や経験がないことと、能力がないことは別」といっていましたが、これは言い換えれば、能力がある人には経験を積ませられるような場を与えればよい、ということだった、今になって思います。

 

できない部下への指導とその結果

できない部下にもできる部下にも機会は平等に与えます。

ただ、できない部下は、顧客や他のメンバに迷惑をかけないようにどうしても指導が必要になります。

それこそ箸の上げ下ろしを指示するような、とても細かいレベルの指導をしないといけない場合があります。

誰でもこういう経験を経て成長していくわけですが、できない人は指示に対してピンポイントでしか反応できないことが圧倒的に多いです。

例えば資料Aを修正した時に、関連する資料Bの修正が必要になることがあります。このような場合、資料を修正する場合は関連する資料への影響を確認して修正漏れがないようにすること、今回の場合だと資料Bの修正が必要なことを伝えます。

その場では資料Bを修正して終わるのですが、学ばない人は、次に同じような場面に遭遇しても、大体関連する資料の確認を行うことはありません。

資料の修正は極端な例ですが上司としては魚を与えているのではなく、魚の採り方を教えているのです。毎回魚を与えないといけない部下は、正直しんどい存在です。

以前、僕はこのような部下に現実を直視し、奮起してもらうために「できていない」ちうことを当人にできるだけフィードバックするようにしていました。

ただ、いつまでの改善が見られないとダメ出しにしかならず、本人の自己肯定感が損なわれてしまうこと、少し間違うと逆恨みされる可能性があるため「できない」と見切りをつけた部下には、できないことを前提に何度もフィードバックを行うことはやまめした。

 

行動の変化を促す

作業の締め切りがいつも守れないメンバがいます。忙しい時も、余裕があるときも等しく守れない。こういうメンバに対しては新しい作業を依頼するときに「これまでと同じようにやっていても「期限超過」という結果しかない。これまでの行動を振り返り、何らかの行動を変化させるように。」という話をしています。実体はこれでとどまらず、一緒に振り返りをやって、定点で実行状況を確認するなど、いろいろなフォローが必要ですか・・・。

上記は一例ですがつまり、結果を変えるには行動を変えることが必要だ、ということを割としつこく言うようにしています。

 

現時点で僕が考えている上司のできること

もう、愚痴になってしまいますが、人は簡単には変わりません。

上司が部下を成長させることは多分無理で、上司ができることは機会を与えること、知識のインプットを手助けすること、気付きを与えてあげること、くらいではないかと思っています。

考え方としてはその人が持っている能力を外部からの刺激によって覚醒させてあげること、といったことが上司ができる育成ではないか、と考えています。

 

他人を変えることはできないので、できることは自分を変えることだ。

私は部下にこのような話をすることがありますが、部下をもつ私が身をもって実感していることでもあります。

 

このテーマについてはまたお話したいと思いますが、今回は、このあたりで。